香典返しの品は、記念品として贈る結婚引出物と違って、後に残らない消耗品が選ばれます。また、お中元やお歳暮と異なり、それぞれの家庭の好みを考える必要はなく、どの家庭でも使う必需品が良いとされます。
仏事ギフトだからといって特別な品を選ぶわけではありませんが、最近は物余りの時代なので、長く残るものより使いきれる実用品、具体的には砂糖、お茶、洗剤、タオルケット、シーツ、毛布などの消耗品が好まれます。
また、仏事返礼品は昔からのしきたりに従い縁起の良し悪しを加味して選ばれます。
繊維製品・・・タオル・シーツ・布団・毛布・傘
使ってなくなるので哀しい思い出が残らず、悲しみを覆い包むので仏事ギフトに使われます。特に、タオルは極めて実用的な消耗品で、色柄が豊富で柔らかく優しく暖かいイメージがし、ボリューム感もあるのでよく使われます。 |
食料品・・・お茶・のり・椎茸・砂糖
葬儀には、ご近所の人々が供物を持ち寄り、通夜に来て頂いた方にはふるまいの席へ、来てもらえなかった人には物をもって帰ってもらいました。これが香典返しの始まりで、香典返しに食品類を付けるのはその時代の名残りです。特に、忌明けの法要当日の引き物に使われます。 |
石鹸・洗剤・入浴剤
石鹸は不幸を洗い流し、しかもすぐ無くなる消費財であるため、いまの不況時の仏事返礼品として大人気です。最近では、固形石鹸とボディソープのセットになったものがよく使われるようです。 |
漆器
「不幸を塗りつぶす」「2度と不幸がないよう色直しする」ということで、仏事には、色を塗り重ねた漆器が使われます。表面塗装に漆を塗った器を「漆器」、合成樹脂塗料を使用したものを「合成漆器」といいます。 |
木製品
葬式は死体を山に捨てる自然葬から始まりました。今でも日本人は山を神聖なものと考え、自然の感性を大切にする気持ちは変わりません。 |
陶磁器
人間は死後は土に帰るという意味で、陶磁器を贈って個人を偲びます。陶磁器は、日本人の生活用品として大昔から愛用されてきました。ただ、配送の際の破損などの点から避けられがちです。 |
家庭金物
ステンレス・アルミ・銅製品などの光物は、霊魂の存在を信じ死を忌み嫌う日本人に、魔除けになるということで使われます。 |